2020年8月6日、鯉江良二が亡くなった。
今年、L gallery での個展開催を約束をしていたのだが、叶えられなかったことが残念だった。では、我々に何ができるだろうか。「four次展」三たびである。鯉江良二の作品を伊藤慶二、国島征二、田島征三の作品が囲むかたちで行う。それは四人を繋ぐキーマンが鯉江であったという、彼らの関係性そのものでもある。それぞれの作家の鯉江良二へのオマージュ作品、身近に置いてきた鯉江作品も特別に展示する。
「表現が抑圧される時代へと逆行しているように見える」5年前の「four次展」でのDMに記した一文が、予言のようになってしまった。だが、閉塞感と疲弊感に満ちたこんな時代だからこそ、長く制作をつづけ、世界に立ち向かい発言してきた彼らの表現に対峙してほしい。
生き様が作品であり、ものづくりが生きることそのものと言うべき作家たちの、かつて、今、そしてこれからが交差する場に立った時、あなたは何を感じるだろうか。