Re reincarnation

河村 るみ展

2013.12.7 (土) - 12.23 (月)



 「見ること、真似ること、関係すること」をコンセプトに、映像やパフォーマンスを使用したインスタレーション作品を国内外で発表する、河村るみ。制作の根底には「自分をつくることと、自分を消すことは同じ」という観念が敷かれている。

 執拗に「私」を切り離す作業をしてきた彼女が最近、「私」自身に意識を向け始めたらしい。かつて描いた絵画をカットし積みあげた hole や open the window シリーズ。過去を引きずり出し一方で消去を重ね、新たな意味を浮かび上がらせる。そして言う、「目の前から消えていた時間も含め、ずっと制作期間だった」と。

 見える=在る、見えない=消失であり死。折りにふれて消失していたはずの過去が現れる。ふと気付く。既に答えは出ていた。その時々の私はそんな事象など知らない。知らないながらも現在の自分の思考を、過去の通過地点に立つそれぞれの私が裏打ちしてくれていたことに。過去から照射される光が、「いまここ」に私の影をくっきりと落とす。

 映像パフォーマンスや写真、ドローイングなど、表層は変化してもすべて繋がっている。対峙する、幾度も再生させる、繰り返される reincarnation。確かめる、そこに在る、カタチのないカタチ。見えなくても「在る」不可侵の景色を網膜に触れさせるために。