“Rabbit hole”

植松 ゆりか 展


2021.8.14 (土) - 2021.8.29 (日)
13:00 - 20:00 

作家在廊日
8/14 (土)、15(日)、28 (土)、29(日)



“soft toys -白ネコ-“ h.23×w.25×d.6cm 2019

"soft toys -コアラ-" h.18.5×w.18.5×d.4cm 2018

"soft toys -ハリネズミ-" h.17.5×w.17.5×d.9cm 2021




 

"Embroidery drawing" h.7.5×w.13×d.5cm 2021


 ぬいぐるみをひっくり返す。純粋性と残虐性が綯い交ぜになった行為の果て。個々の姿は、自画像のような役割も持っていたという。今回、インスタレーション作品以外で、初めてぬいぐるみを複数体組み合わせることで、関係=物語が浮き上がってきた。それは、作家自身の家族構成にも通ずる。
 これまで制作に長く用いてきた、ぬいぐるみの王道であり、かわいいを代表する〝うさぎ〟。また、多産と繁殖の象徴であり、捕食される側=弱き者といったイメージも孕む。うさぎの授乳の風景。そこに宿る、母性、親子愛、無性の愛…「神聖」とされるものを身体ごとひっくり返してみたら、何が表れるか。パックリ割れて、乳、血、地、値、痴、魑、恥、治、家、弛…の見えない記憶がとめどなくあふれる。
 と同時に、展覧会のタイトルが「Rabbit hole」であることにも思いを向ける。日常と非日常をつなぐ穴、思考を迷路に誘い妄想や幻想をみせる案内人も、うさぎであったではないか。ギャラリーの扉を開き奥へと歩を進める時、あなたの瞳は、どのようなワンダーランドを捉えるだろうか。



上 / "Breastfeeding" h.25×w.45×d.32cm 2021