“記憶の成層圏Ⅸ - SEALED TIME -”

国島 征二 展


2022.6.25 (土) - 2022.7.10 (日)
13:00 - 20:00 


"Nestled Form 91-13" 1991 H140 W440 D240mm


 2022年3月7日、国島征二が亡くなった。 今年6月、9回目となる個展の約束をしていた。 「来年、頼むよ!新しい積層の型も、もう用意ができているんだ」昨秋、訪ねてきた時、 そんな風に話していたのだが…。
 未だ実感が伴っていない、というのが本当のところでもある。 だが額田の山の頂、あのアトリエに足を踏み入れても姿を見つけることはできない。 そこで初めて、大きく暗い雲のような不在感に襲われるのだった。
 話すのは得意ではないから作品で語る、ものづくりは言葉を見つけることと同義である。 かつて彼はそうも口にしていた。ならば、身体という容れ物は失われても、 作家の記憶や時は作品に封じ込められているとも言えるだろう。 しかし、それ以上に彼の存在自体が、 千の万の言葉を尽くすよりも遥かに強いメッセージを放っていたのだ、と今は思える。
 最期まで作家として生きた人。ものづくりが生きることそのものであり、 生涯、己の美学を貫き続けた国島征二。今一度、作品と対峙し、 彼の遺した「言葉」を聴きとっていただければと思う。


上 / "SEALED TIME MY TIME - CUTOFF"
1975 H70 W490 D350mm




 

“緑と風のフレーム" 1987 H610 W1000 D1000cm
名古屋市東山動植物園前

"BRONZE WORK 94-2" 1994 H125 W300 D145mm

"Wrapped Memory Plus・Minus & Black Circle 2010"
2010 H305 W375 D85mm

Photo by Yoshitane Nakamoto / Four by Five