時の旅・風の景Ⅵ

杉浦 誠 展

2019.12.14 (土) - 2020.1.5 (日)
13:00 - 20:00 

作家在廊日
2019.12.14(土)、15(日)、21(土)、22(日)
     28(土)、29(日)
2020.1.3(金)、4(土)、5(日)

"あとに残るのは真っ白な雪だけだ"
木彫(クスノキ) 彩色
28 x 10 x 17cm 2019




 

"パンダ"
木彫(クスノキ) 彩色
7 x 24.5 x 11.5cm 2019



 水の滴りや鳥のさえずりまで聴こえてきそうな、苔むした世界。長い歴史とともに生きてきた屋久杉が、倒れ枯れている。しかし、ただの終焉ではない。幹の割れ目に目をやると芽吹きが…命がつながっていく、再生の風景だ。
 緻密な技巧で彫り出され、どっしりとした台座部分がよりスケール感を際立たせる「鳥の視点」。地球の一部を、まるでケーキでも切り分けるように表現したこのシリーズは、紛れもなく杉浦誠の代表作といえるだろう。
 併せて登場するのは、仕事の合間、おじさん(中の人はおじさんという設定らしい)の疲れた姿を象った、着ぐるみシリーズ。中々モチーフにしずらいものでもあるが、そこには、うらさみしさと同時に、彼らにエールを送る作家の温かな視線が感じられる。
 かと思えば、花柄を纏い花の種を積み込んだミサイルや、ピタリと時間が止まったような神話的世界、石を取り入れた抽象作品、小さくユーモラスな動物たち…時間が限られる中、自分の行く先を考えながら淡々と制作にあたる。「あれもやりたい、これもやりたい、まだまだ色々と模索中です」。さまざまなテイストの作品を通して、「今」の杉浦誠が見えてくるだろう。



上 / "鳥の視点 _木とピアノと犬と_" 木彫(クスノキ) 彩色 37 x 19.2 x 17.2cm 2019




"鳥の視点 -原生-"
木彫(クスノキ) 彩色 プラチナ箔
29 x 54.5 x 18.2cm 2019

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