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“彗星考”

須貝 旭 展


2022.11.26 (土) - 2022.12.11 (日)
13:00 - 20:00 

 古代より彗星は災いの前兆など驚異の対象であった。 天の秩序を離れて突然現れ来る大きな驚きについては、紀元前より記述が残されている。 1910年のハレー彗星大接近では地球と太陽との間を通り抜け、その明るさは1等星程度。 天の川をも凌ぐ大きさで、尾が天を横切り首尾ともに地平に達したとも。
 だが畏怖の念を抱かれてきた彗星も観測し続けていくと、周期性を持つ天体の運動であることが理解される。 例えば、先のハレー彗星ならば、およそ75年周期の海王星族であるというように。 周期があるということは、そこに過去と未来を重ねることもできる。 そのような彗星の存在が、時間の経過を表現したいと思う作家のイメージにぴたりときた。
 一般的な絵具とは違い、銀箔にしろサイアノタイプにしろ、錆び、感光し、素材自身が転じ図像が浮かび上がる。 そして留まることを知らず、ともに空気や光に影響を受け変化していく。 いや、敢えて変化していく余地を残してつくられた、過去から未来へ向けて変化し続ける絵画。 だからこそ、それは今一瞬しか目にすることのできないイメージとも言える。 遠く離れた東洋と西洋、時間と距離を飛び越えて、同じ彗星を見たやもしれぬ人々の視線を重ねあわせて。




 

"de cometis 1680" 2022 360×240mm

"de cometis 1607" 2022 360×360mm

上 / "Untitled" 2019 375×475mm (部分)

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