丹羽康博

空間概念

2014.9.13 - 2014.9.28

「画家として、キャンヴァスに穴を穿つ時、
 私は絵画を制作しようと思っているのではない」
ルチオ・フォンタナ

丹羽康博は、コンセプチュアルアートをつくろうとし、制作に臨んでいるわけではない。既成の概念を疑い、ものづくりにあたる。結果、コンセプチュアルアートにカテゴライズされるような形態をなすだけなのだ。
「詩としての彫刻」から発展した、行為の集積である「詩としての行為」。その延長にある 『 untitled ( letter ) 』のシリーズは、これまで手がけてきた行為の集積とは感覚を異にするという。描くことは彼にとって特別なのだ。目や手、思考など、描いている時の意識の深さは、その他の行為では体験できないものなのだと。
何を描いているという訳ではない。速度を感じる筆致、線は重なり、色は層を成し、紙は脆く破れ穴があく。思いや意志を届ける装置としての手紙のはずが、動が静に定着されてもの言わぬ。視覚だけの嵐のただ中に立つが、音はない。
生活空間を横切ってくる、他者を介してその場まで運ばれた。あなたは視る、手紙から平面に姿を戻した1枚の絵を。その時、光が放たれる。コトバの代わりに送られた、刻まれた時間と思念が、心の一番フラットな場所に透写される。

PROFILE

略歴
1983 岐阜県 土岐市生まれ
2007 名古屋芸術大学 美術学部 造形科 卒業
2009 愛知県立芸術大学大学院 美術研究科 彫刻領域 修了
2012 愛知県立芸術大学大学院 博士後期課程 彫刻領域 単位取得退学
個展
2014 APMoA Project, ARCH vol.10 丹羽康博『詩としての行為』/愛知県美術館/名古屋
Receptor/GALLERY CAPTION/岐阜
2011 Sculpture as poetry –詩としての彫刻–/L gallery/名古屋
recuerdo/cafe CAWA/春日井
2010 Life/川端の家/常滑
私は波打際で“迷宮の壁”のかけらをみつけた/常滑屋/常滑
2007 丹羽康博展 ゆきあうなみおと/Art Gallery 直指天/名古屋
滞在制作project vol.1 丹羽康博展 ひくとみちる/art & design rin’/常滑
グループ展
2014 韻 –sound of the words/GALLERY CAPTION/岐阜
余韻/GALLERY CAPTION front/岐阜
2013 The book as ART/L gallery/名古屋
愛岐トンネル群・アートプロジェクト2013 荒野ノヒカリ/愛岐トンネル群/春日井
2012 ファン・デ・ナゴヤ美術展2012 緘黙する景色/市民ギャラリー矢田/名古屋
2011 AICHI GENE –some floating affairs–/愛知県立芸術大学芸術資料館、清洲市はるひ美術館、豊田市美術館
2010 サテライト スープ/ L gallery/名古屋
LEXHIBITION/L gallery/名古屋
exhibition -Seitai-『生態』/古民家ほとぎの家・ざわざわ/長久手
2009 LEXHIBITION/L gallery/名古屋
2008 LEXHIBITION/L gallery/名古屋
常滑フィールド・トリップ2008/常滑市内('09 '10 '11)
2007 Taste of Art/Gallery G/名古屋
TOKONAMECH’07/元丸利陶管工場/常滑
2006 Taste of Art/Gallery G/名古屋
名古屋芸術大学写真部展覧会『夜』/愛知芸術文化センターアートスペースX/名古屋
名古屋芸術大学写真部展覧会『白黒』/名古屋芸術大学 構内/名古屋
2005 K-109展/名古屋市民ギャラリー矢田/名古屋
2004 メメント・モリ展/名古屋芸術大学 構内/名古屋
Develop 名古屋芸術大学写真部展/名古屋芸術大学 構内/名古屋
パブリックコレクション
愛知県立芸術大学/長久手