2022年3月、国島征二が亡くなってから早くも4年が経った。山のアトリエは今ごろ、皐月の瑞々しい空気に洗われ、小鳥の囀りとともに緑に染まっているだろう。そこに主は居らず、使われなかった積層の型が黙りこくりテーブルに乗せられたまま。庭の石刻作品も、次の展覧会の地へ出向くのを待つかのように佇んで。
作家の没年、約束をしていた個展を開催した。それ以降、グループ展で彼の作品を展示したことはあったが、 L galleryでは4年ぶりの個展となる。今展では海外から帰ってきた作品を中心に70年代、80年代につくられたと思しき作品も並ぶ。国島征二の作品と間近に向き合い、そこに込められた彼の「言葉」をじっくりと感じる時間にしていただければ、それ以上に冥利に尽きることはない。






